「低炭素コンクリート」で地球環境に配慮したまちづくりに貢献

世界全体のCO2 排出量の約8% がセメントの生産によって発生していると言われています。そのため、同社では持続可能な 社会の実現に向けて「スラッジ再生（SRy）セメント」の研究に取り組み、鹿島建設および東海大学との共同研究により再 生セメントの製造技術の開発に成功しました。
通常の生コンで253kg/ ㎥のCO2 を排出した場合、この再生セメントを用いたコンクリート（SR コンクリート）は 211kg/ ㎥と、約20% のCO2 排出量を削減できます。

全国で200 万㎥ / 年も発生し、産廃となる戻りコン（建設現場などで余った生コンクリート）から作るこの再生セメントは、 製造時にかかる二酸化炭素排出量が小さく、戻りコンの処理量を削減することができる環境負荷の小さい製品です。 この再生セメントを使用した生コンクリートやホームセンター向けのドライモルタルなどを製造、出荷しています。

この取り組みが認められ、2016 年には内閣府の産学官連携功労者表彰（環境大臣賞）、2017 年には地球温暖化防止活動 環 境大臣表彰（技術開発・製品化部門）を受賞しました。

身近な建物でも使われている「SR コンクリート」

SR コンクリートは、藤沢市内のF プレイス（藤沢市藤沢公民館・労働会館等複合施設）でも使われており、約252 トンの CO2 を削減しています。その他にも、道路の中央分離帯、間地ブロック、植え込み基礎枠、側溝など様々なところで使われ ています。
また同社ではこの再生セメントを使用したドライモルタルや袋セメントを製造しており、これらは「ハイブリッド・ドライ モルタル」「ハイブリッド・ジャリコン」「地球にやさしいセメント」という商品名で、神奈川県の認定商品としてホームセンター 等にて販売されており、一般購入もできます。

藤沢市から環境問題への取り組みを推進！

湘南・藤沢の企業として三和石産は地球環境問題へ取り組んでおり、藤沢市の推進する「COOL CHOICE」や「ふじさわ SDGs 共創パートナー宣言」にも参画しています。

SDGs：世界の環境問題等の課題を解決する
リサイクル：ごみを再資源化し、新しい製品の材料として利用する
ゼロエミッション：廃棄物の埋め立て処分量ゼロを目指す
カーボンニュートラル：地球温暖化の進行の原因となるCO2 の排出量除去

働く車もエコ！

生コンだけでなく、砂利・砂・セメントといった生コンの材料も運ぶため、毎日様々な車が活躍しています。
大型トラックはどうしてもたくさんの排気ガスを出しますので、環境負荷低減のために、特許技術で積載量を大きくして輸 送効率をアップさせた車も開発しました。
その中には、ふじキュン♡や、ポスターコンクールで入賞された作品、またウクライナ人アーティストのメッセージがラッ ピングされた車も。今日もあなたの街を走っている!?