「海洋プラスチック問題」の解決に向け、中学生からのプレゼンテーションがありました。
エコ日記2月24日、羽鳥中学校の生徒さんから、「海洋プラスチック問題」の解決に向け、市の職員に対してプレゼンテーションが行われました。
「海洋プラスチック問題」とは…
海のゴミの約8割は街から流れてきており、その多くがプラスチックと言われています。適切に処理されなかったプラスチックが川を通って海へ流れ込み、紫外線や波などで小さく細かくされ、5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれています。魚たちが餌と間違えて食べてしまうことによる様々な影響が懸念されており、藤沢市も含めて世界中で深刻な問題になっています。2050年には魚よりもプラスチックの方が多くなるという研究もあり、藤沢市でも海洋プラスチック問題の解決に向けて取り組みを進めています。
羽鳥中学校第2学年の取り組み
羽鳥中学校第2学年では、総合的な学習の時間にキャリア学習の一環として、藤沢市のいくつかの課題解決に取り組んできました。“働く”体験をすることを目的に、市の職員をクライアントとして、解決に向けた企画を練り、それをプレゼンテーションするといった活動をしてきた中で、6つの班約30名の生徒さんが「海洋プラスチック問題」をテーマにして取り組んでくれました。昨年11月、市職員から「海洋プラスチック問題」について講義を受けた後、海洋プラスチックについての現況を調べたり、藤沢市や企業の取り組みなど実地調査を行ったりした上で、さまざまな企画をプレゼンテーションしてくれました。「市が認定しているごみ減量推進店に協力して頂く」「ゴミを使ったアート作品を設置する」「ショートムービーを作成し、それを配信して海洋プラスチック問題の周知・啓発活動を行う」といった発表がありました。
今回のプレゼンテーションを通じて、生徒さんたちは「海洋プラスチック問題の解決へ向けて、できることから始めて行くことが重要であり、身近な問題であると認識できた」「海岸をきれいにしてくれている人たちやボランティアの方がたくさんいると知った」など、海洋プラスチック問題についてはもちろんのこと、「社会人の前で資料を見ながら話すという機会は緊張したが、良い経験になった」「班のみんなで協力してやり切れたことで達成感を感じた」など、自身の成長に関しての感想も話してくれました。