COOL CHOICEがさらに進化!! チャレンジ!ゼロカーボンアクション30
エコ日記国は、2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を表明しました。この目標を目指して、国民一人一人が取り組むべきライフスタイル見直しのための率先活動のリスト化が「ゼロカーボンアクション30」として公表されています。
「ゼロカーボンアクション30」には、8つの分野で30個の率先活動があげられています。これは、地域における「暮らし」「社会」分野を中心に、生活者目線での脱炭素社会実現に向けた工程と具体策を示すものです。
1.電気等のエネルギーの節約や転換
2.住居関係
3.移動関係
4.食関係
5.衣類、ファッション関係
6.ごみを減らす
7.買い物・投資
8.環境活動
「ゼロカーボンアクション30」
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/topics/20210826-01.html
この中から今回は「3.移動関係」「4.食関係」をご紹介します。
移動関係
「移動」に伴うCO₂排出量は、生活全体の排出の約1/4を占めており、「移動」を見直すことには大きな意味があります。例えば徒歩、自転車や公共交通機関等、自動車以外の移動手段を選択する。また、近い距離はできるだけ歩くことで健康的な生活にもつながります。エコで賢い移動方法を選択する新たなライフスタイル「smart move(スマートムーブ)」にチャレンジしましょう!
車は、燃料消費のうち約4割を発進時が占めます。発進時の「ふんわりアクセル」等のエコドライブによって燃料代の削減もできます。急がない、乱暴にならない、ゆっくり加速、ゆっくりブレーキ、車間距離にゆとりを持つことで、環境への負荷や交通事故も減ります。エコドライブはあなたやあなたを取り巻く人の幸せにつながっていきます。
カーシェアリングも積極的に利用しましょう。カーシェアリングとは、複数の車を多数の人で共同利用する仕組みです。使った分だけ支払うため一人当たりの費用負担が安くなるだけでなく、カーシェアリングが普及すると車の無駄な利用が減り、省エネルギーやCO2排出量の抑制にもつながります。また公共交通との組み合わせ利用もおすすめです。長距離は電車で移動し、目的地付近からカーシェアリングを利用することで、CO2排出量の削減を実現します。
食関係
●食事を食べ残さない
日本の食品ロス量は、1人1日あたりおにぎり約1個分。例えば外食の場合、自分の食べられる量の注文をしましょう。(食事代の節約になります!)
●食材の買い物や保存等での食品ロス削減の工夫
食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことです。大量の食料ロスにより、多くのごみを廃棄するための廃棄コストやCO₂排出につながっています。
まずは、食べ切れる量を買う、保存を工夫して、食べられるものを捨てない。さらには、フードバンク(余剰食品を、食べ物を必要としている人につなぐ役割)に寄付する等、食品ロスを減らしましょう。
●旬の食材、地元の食材でつくった菜食を取り入れた健康な食生活
現在、日本ではカロリーベースで約60%を輸入食品で賄っており、その分フードマイレージ(輸送量×輸送距離。この値に応じて輸送に掛かるCO₂排出量も増える)が大きくなっています。
食品を購入する際は、食品のトレーサビリティ表示(生産、加工や流通等、食品の取扱いの記録)、国産のものや旬のものを意識して選択してみませんか。旬の食材はおいしく、栄養価が高く、さらに地元のものは新鮮な状態で食べることができます。
●自宅でコンポスト
コンポストとは、家庭から出る生ごみ等の有機物を微生物の動きを活用して発酵・分解させることです。生ごみ処理機等を使えば、生ごみ処理が不要になったり、たい肥を家庭菜園やガーデニングで使用することもできます。
減らそう、食品ロス(藤沢市)
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kankyou-s/kankyoukeihatsu/shokuhinrosu.html
以上、「ゼロカーボンアクション30」の8つの分野の中から「移動関係」「食関係」についての率先活動をご紹介しました。
これまでにご紹介した「ゼロカーボンアクション30」は、地域における「暮らし」「社会」分野を中心に、生活者目線での脱炭素社会実現に向けた工程と具体策を示すものです。
「環境のため」は必ずしも自分を犠牲にすることではなく、衣食住・移動・買い物等、日常生活における脱炭素行動が、暮らしにおけるメリットにつながるということに共感・関心を持っていただけたでしょうか。
一人一人の小さな「選択」が地球の未来を大きく左右します。「今日から行動しよう!!」