☆環境クリック募金の賛同企業です☆ ―第6回目は「Fujisawa SST協議会」のご紹介です(2022年1月18日)
エコ日記エコで快適。エネルギーを自産自消するFujisawa SSTの暮らしとは?
2014年、パナソニック(株)の藤沢工場跡地に生まれたFujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下Fujisawa SST)。東京ドーム4個分という広さに約600世帯が暮らしています。商業施設の「湘南T-SITE」もFujisawa SSTを構成する施設のひとつです。
Fujisawa SST協議会には藤沢市やパートナー企業18団体が参画。住民と共に、100年先を見据えた持続発展型の街づくりを推進しています。エコで快適、安心安全な暮らしを象徴するのが、エネルギーの自産自消。どのように実践しているのか、Fujisawa SST協議会事務局長の荒川剛(たけし)さんにお話を伺いました。
太陽をエネルギーに変える街づくり
辻堂元町に位置するFujisawa SST。海や太陽に恵まれた地域の特性を生かして街がデザインされているのが特徴です。風の通り道に沿って街路があり、住宅間隔を一定以上あけることで、太陽の光や海からの風を取り入れやすい構造となっています。
すべての戸建住宅には太陽光パネルと蓄電池、ホームエネルギーマネジメントシステム「スマートHEMS(ヘムス)」を完備。温室効果ガスを出さない、太陽光による再生可能エネルギーを暮らしに取り入れています。「自分たちで使うエネルギーは、できる限り自分たちの家でつくる」。そんなエネルギーの自産自消を街ぐるみで実践しているのです。
つくって蓄えて賢く利用
太陽光で発電された電力は蓄電池に蓄えられ、家庭内の電力として使用。不足分は電力会社から購入し、余剰分は電力会社に売ることも可能です。電力をつくり、蓄え、賢く使うために欠かせないのが「スマートHEMS」。冷蔵庫やテレビなど家庭内のさまざまな電気機器とつながり、最適な電気使用量をコントロール。節電もラクラクで、売電にも役立ちます。
また、各家庭の太陽光発電量や電気使用状況、CO2排出量の見える化を実現。タウンポータルサイトのマイページから数値を確認できる仕組みです。「住民の方からは電気代が安くなった、エコへの意識が高まったなどのお声が届いています」と荒川さん。ちなみに、Fujisawa SSTの住宅は2タイプ。「オール電化タイプ」が25%、太陽光発電と都市ガスを利用した発電を併用する「ダブル発電タイプ」が75%です。
災害時は周辺地域にも貢献
停電時には太陽光発電システムが自動で非常モードに切り替わり、各家庭であらかじめ設定しておいた電気機器に電力を配分。災害時でも家にはあかりが灯るので安心です。また、電線が地中化されており、強風のため電柱が倒れてしまう心配もありません。
さらに、南側の公共用地には400メートルもの太陽光パネル「コミュニティソーラー」があり、災害時には非常用電源(3コ口コンセント×11カ所)が周辺地域住民に開放されます。携帯電話の充電などに利用OK。ほかにも、災害時にはかまどとして使えるかまどベンチが10カ所に、防災トイレが2カ所に設置され、地域の防災拠点としても機能します。
太陽光による再生可能エネルギーは環境にやさしく、災害時には強さを発揮。Fujisawa SSTでは、再生可能エネルギーの利用率は現状で年間約50%にのぼります。「自立分散型の持続可能なエネルギーシステムを地域で保有することが、安心安全な暮らしにつながると考えています」と荒川さん。環境負荷の少ない循環型の街を目指し、この先も進化を続けます。
Fujisawa SST協議会は環境クリック募金参加企業でもあります。環境クリック募金とは、1クリックあたり5円を、クリックしたあなたに代わって参加企業が寄付してくれる仕組みです。寄付金は市内の環境教育に使われます。
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