講演会「指先だけで出来る環境配慮」が開催されました!
エコ日記
2018年7月18日(水)、村岡地区生活環境協議会の市内視察研修の講演会がリサイクルプラザ藤沢で行われました。
講師には神奈川県地球温暖化防止活動推進員の青木正美さんを迎え、地球温暖化についてのお話や、今日から始められる省エネ対策が紹介されました。 初めに地球温暖化の経緯や、今後の気候や生態にどのような影響が起きるかのお話がありました。真夏日・猛暑日の日数の増加や洪水の規模の拡大、干潟の消失、米や作物の品質低下、農作物の作付適地が少なくなるなど、様々な影響予測がでています。そして、すでにこのような影響が日本でも起きているそうです。
次に、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの説明がありました。神奈川県の温室効果ガスの排出量を見てみると、全体では年々減少傾向にありますが、家庭からの排出量は年々増加しているのが現状だそうです。
そこで、家庭で今日から始められる様々な取り組みが紹介されました。まずは、エアコンの使い方です。エアコンは、最初に部屋を冷やすまでがとても電力を消費し、1時間あたり約10円もかかるそうですが、部屋を冷やした後の消費電力は1時間あたり約2円だそうです。そのため、一度部屋が冷えたからといってエアコンを止めてしまうのではなく、設定温度を上げて運転したままにする方が消費電力は抑えられるそうです。 また、扇風機を使って部屋の空気を循環させるのも効果的とのことです。
次に、エアコン以上に電力を消費する冷蔵庫の使い方です。冷蔵庫の温度設定を弱めることで、1日に約15円も節約できるそうです。 他にも、湯沸かしポットで作ったお湯はポットの保温機能ではなく、魔法瓶に移して電力を使わないようにしたり、節電タップを使って待機電力の削減をしたりなど、指先ですぐにできる省エネ方法が紹介されました。 また、節電や省エネは自分だけが心がけていても、家庭や職場などで周囲の人が協力してくれないとストレスに感じることもあります。その場合は、省エネタイプの家電への買い替えや、つけっぱなし対策のためにタイマーを設定するなど、節電や省エネに積極的でない人も自然に取り組める仕組みを取り入れ、負担にならないようにしながら継続することも大切であると青木さんは話していました。
青木さんが所属している神奈川県地球温暖化防止活動推進センターでは、職場や家庭での節電相談や、環境関係全般の相談窓口になっています。環境に関する図書も充実しているので、ぜひ足を運んで様々な情報を手に入れてみてはいかがでしょうか。