講演会「地球温暖化と森里川~森林と林業をめぐる最近の動向から~」が開催されました!

エコ日記

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10月7日、藤沢公民館で、藤沢市エコライフアドバイザー派遣事業講演会「地球温暖化と森里川~森林と林業をめぐる最近の動向から~」が開催されました。

世界的に進む地球温暖化、そしてその原因である二酸化炭素。今回は、その二酸化炭素を固定化してくれる森林について、講師の吉岡拓如(たくゆき)先生(日本大学生物資源科学部 准教授)が講演されました。日本大学では、北海道八雲町に演習林を所有しており、吉岡先生は、間伐の作業効率や、それらによる環境負荷、炭素固定化量などを研究しているそうです。

最初に、日本の森林資源の状況についてのお話がありました。日本の3分の2は森林で、そのうちの4割は人工林。年々、人工林の割合が増えており、人工林の伐採量の半分以上が、間伐によるものです。間伐することによって、残された木が太り、森林の二酸化炭素吸収量が増加します。この間伐された木材をどう使うかが課題だったそうですが、近年は、間伐材を使った木質バイオマスを活用した発電所が増え、間伐材の有効利用が進んでいるそうです。また、過酷な林業の労働環境をサポートする林業機械を導入することで、生産性を高め、間伐材運送コストも下がってきたとのこと。 『木材は「再生可能な資源、そして環境負荷の少ない材料」であり、炭素固定をするため、木材を使用した製品を長期間利用することが二酸化炭素を減少させることに繋がる。』と吉岡先生。 藤沢市では少し馴染みが薄いと感じられる森の話ですが、日本の多くを占める森や林。私たちの選択一つ一つで環境負荷を減らせることができるのです。

※エコライフアドバイザー派遣事業 地球温暖化の原因の一つである温室効果ガスを削減するために、市民が家庭で取り組む「基礎的取組」や「発展的取組」などについて、身近に講習が受けられるように、地域の学習会などに、省エネについて豊富な知識を持つ講師「エコライフアドバイザー」を派遣する藤沢市の事業です、

 

関連リンク: 日本大学生物資源科学部

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