【リポート】湘南エコウェーブ~みんなで森を知ろう2016

エコ日記

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森の役割を学ぶスライドショー毎年、夏に開催されている「湘南エコウェーブ~みんなで森を知ろう!」が今年も市内亀井野にある日本大学生物資源科学部の演習林で開催されました。

藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の小学生親子を対象とした同イベントは今年で5回目の開催。講師の井上公基教授や学生たちと一緒に、演習林の中に入り、くち木の中や、小川にいる生物を観察することによって、森や生物たちの自然の中での役割を学習しました。 まずは教室で、助教の園原和夏さんより、森について可愛いイラストを使ったスライドショーで説明していただきます。森の木々がどのようにして成長していくか、そして、夏にはこうした木々が川に日陰を作り、その川が冷たいことによって生物が生活しやすいことなど、木々と川、そして自然と虫などの生物との関わり合いについて学びます。

くち木の中を観察する子どもたち教室での学習のあとは、実際に演習林に入って森の中での観察会です。まずは、くち木の中の観察。くち果てた木々は、虫たちの住処になっています。くち木をハンマーなどで割っていくと、カブトムシや、ミミズ、ゲジゲジ、クワガタの幼虫など、様々な虫たちが隠れていました。この虫たちによって、くち木は分解され、近くの木々の栄養となっていきます。

次に演習林に流れる小川に行くと、川の中には、川エビ、ヤゴ、カニ、アメンボなどが観察できました。当日の外の気温は、32度。森の中は28度、土の中の温度は23度、川の水温は20度でした。「森があることによって、気温が下がって夏でも生物たちが過ごしやすい環境が整っているのだよ」と講師の井上公基教授は子どもたちに語ります。泥んこになりながらも、笑顔で虫とりをする子どもたち。今年も森の大切さをいっぱいに体感している夏の光景が広がっていました。 川の中を観察する子どもたち

※主催の「湘南エコウェーブ」は、藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の2市1町が連携した地球温暖化防止に向けた広域都市行政協議会です。

 

関連リンク: 日本大学生物資源科学部 日本大学 演習林 湘南エコウェーブ

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