緑地の木々のお話!シリーズ:西富の緑地を保全する-アズビル株式会社×NPO法人藤沢グリーンスタッフの会
エコ日記
シリーズでお送りしているアズビル(株)とNPO法人藤沢グリーンスタッフの会による藤沢市の西富緑地の保全活動が第8回目を迎えました。2015年4月上旬、春風が少し強めながらも晴天に恵まれた、西富緑地。今回もアズビル(株)の社員とその家族、藤沢グリーンスタッフの会のメンバー、合わせて総勢30名ほどが集まり作業が行われました。
通常整備の他、今回は緑地にある木々について、藤沢グリーンスタッフの会の方たちによって、その木の特性やどのようにして日本で使われてきたかなど、様々なお話がありました。
※この活動は、春と秋、年2度にわたって整備が行われてきています。
遊行寺坂を横浜方面に登り、西側に位置する西富緑地。国道1号線にそって、その小さな森のような緑地はあります。藤沢グリーンスタッフの会の方によって、今回は、緑地内にある木々の解説がありました。サクラやスギ、マツ、ヒノキなど、小さな森の中でも、木々の種類は豊富。参加した子どもたちのためにも、分かりやすく、落葉樹や常緑樹の違い、葉っぱの形の種類などのお話がありました。また、その木が日本でどのように使われてきたかというお話もありました。例えば、樹脂を多くむマツが、以前は焚き付け用や松明に使われていたこと、今でも、陶磁器を焼き上げる登り窯や金属加工の鍛冶用の炭として珍重されていること、ヒノキが神社仏閣の建物に使われてきたこと、また現在では生産量が減りとても値段が高騰し手に入りにくくなったことなど。歴史や伝統を交えた説明がありました。
参加した子どもたちには、木々の説明がある間、ユニークなビンゴが行われていました。ビンゴの枠の中には、「てのひらみたいのはっぱ」「たけのこごはん」「防虫」など、なにやら植物に関係ありそうな言葉たち。参加した子どもたちは、小学生から中学生。「少し難しい説明もあるから、ビンゴ方式にして、興味をもってもらえたら」とアズビル(株)の担当者の発案の特性ビンゴは、子どもたちの心をつかんだようで、真剣に話を聞いている様子でした。
1時間ほど、緑地の中を歩きまわり、木々のお話が終わると、次に緑地の整備です。
毎回恒例の、広場部分の落葉や小枝を、ブルーシートを使いカントリーヘッジに運んだり、歩道から緑地部分に通じる階段の整備、広場下の斜面の間伐など、その他、子どもたちは、サクラの木(詳しくは過去記事へ)の手入れや、木の看板作り(木の名前や、説明を書いたもの)などを行っていました。また、今までは藤沢グリーンスタッフの会が作ったカントリーヘッジに木々を置いていましたが、今回はカントリーヘッジ作りも藤沢グリーンスタッフの会の指導のもと一定の間隔で木を打ち込み、そこへ、枝、細い木、太い幹の順で集めていき、作っていました。
一昨年前に、間伐した丸太を利用したキノコ栽培では、初めてシイタケがなっていたり、広場は間伐のおかげで日が地面にも指すようになり、ホウチャクソウなど小さな植物も目にするようになりました。アズビル(株)と藤沢グリーンスタッフの会とが協働で継続的に保全活動をしているこの西富緑地、小さいけれど明るい変化がたくさんあった回となっていました。 この事業は、アズビル(株)と藤沢市が2011年に締結した緑地保全活動に関する協定によって行われています。藤沢市と緑地保全活動で協定を結ぶのは、民間企業として初。「NPO法人藤沢グリーンスタッフの会」の指導のもと藤沢市が所管する緑地保全活動を行っています。
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アズビル(株)は、環境クリック募金参加企業でもあります。環境クリック募金は、1クリックあたり5円をクリックしたあなたに変わって参加企業が寄付してくれる仕組みとなっています。寄付金は、市内の環境教育に使用されます。
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【関連リンク】 アズビル(株) NPO法人藤沢グリーンスタッフの会
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