もう未来は始まっているあついぜ!藤沢Eco2祭り2012~第17回ふじさわ環境フェア~:リポート①
エコ日記12月15日に藤沢市民会館で「あついぜ!藤沢Eco2祭り2012~第17回ふじさわ環境フェア~」が開催されました。藤沢市の行政、企業、市民グループなど53団体の環境に対する様々な取り組みが紹介され、多岐に渡るイベントが行われた同フェア。多くの環境問題が進行している中で生きている私たちへ、自然と共生するためのヒントがたくさん詰まったイベントとなっていました。
●子どもにエコを伝えよう!
オープニングセレモニーでは、キッズダンスや、市長に勝つぞ!じゃんけんポン大会が行われました。市長に勝つぞ!じゃんけんポン大会は、「子どもたちが環境について興味を持つきっかけになって欲しい」と株式会社カネダさんが発案したもので多くの子どもたちが集まっていました。他にも会場ではスタンプラリーや環境クイズ大会、エコロジーシアター、ワークショップなどが行われ、藤沢市のマスコットかわせみ君も駆けつけ、子どもたちが楽しめる仕掛けが多くありました。
昨年から開催されている「環境クイズ王決定戦」では、○×方式で環境に関するクイズが出題されクイズ王を決定しました。「日本の面積の3分の1が森林である(答えは×)」「飲み物の自動販売機1台は、家庭用の冷蔵庫1台分と同じだけ電気を使う(答えは×)」など、様々なクイズが出題され、子どもから大人までみんなで参加できた会場は、熱気に包まれていました。
小ホールでは、電影紙芝居エコロジーシアター「季節はずれのサンタクロース」が上演されました。生のピアノ演奏と朗読で進められる電影紙芝居には多くの親子たちが集まりました。その他にも、会議室では、トンビのスタンプなどを押してオリジナル手ぬぐい作りを体験できる工作教室が開催されていました。
●大人にもっと伝えよう! 環境問題の核心部分について学べるのもふじさわ環境フェアの見どころです。今年は、映画「シェーナウの想い」(チェルノブイリ原発事故の影響を受けたシェーナウ市。子どもたちの未来のために親たちが自力で電力会社を立ち上げるドキュメンタリー)の上映会や、長谷川公一さんを講師に迎え開催された学習会「~2011.3.11東日本大震災、福島原発事故からみえてきた~ 街の暮らし 市民の選択」が行われました。
●藤沢のエコ活動!
第1展示集会ホール、第2展示集会ホールでは、30団体以上の行政、企業、市民グループの展示が行われていました。資源とゴミのリサイクル、省エネシステム、放射能について、地球温暖化対策、水に関して、藤沢の里山や緑の保全、海岸の漂着物、藤沢メダカなど、藤沢のエコが一挙にみられる展示スペースとなっていました。
服部商店のブースでは、本年4月より藤沢市で開始されている商品プラスチック分別収集によって集められた商品プラスチックから作った医療廃棄ボックスや擬木製品の展示が行われていました。また、商品プラスチック分別収集によって回収された状態の良い商品プラスチックに関しては、下の項目で紹介しておりますが、洗浄、殺菌、消毒しリユース商品として各イベントで販売されています。
他にも、屋外では、電気自動車・電動スクーターの展示、藤沢の農作物の販売、藤沢産の食材を使った飲食ブース、起震車、商品プラスチックの廉価での販売などがありました。
1992年、ブラジルのリオデジャネイロで地球サミット(国連環境開発会議)が開催されてから今年で20年。当時、描かれた未来の中に生きている私たちは、小さなことから、大きなことまで、様々な問題に取り組まなければならない状態にあります。藤沢市では、その対応策が、すでに始まっていて、中には実となって普及していることを感じました。
市内小学校への太陽光パネル導入や、茅ヶ崎市、寒川町とのEV車協同購入や、サステイナブル・スマートタウンの開発など、環境について先進的な藤沢市。大きなことから、小さな取り組みまで、その一つ一つがこの街の豊さに繋がり、“今”まさに進行している“未来”の問題をより考え行動していかなければいけないと思いました。