西富の緑地を保全する(春)! アズビル株式会社×NPO法人藤沢グリーンスタッフの会

エコ日記

azbil_green2

以前にも紹介したアズビル株式会社の藤沢市西富の緑地保全活動。第4回目となる今回もNPO法人藤沢グリーンスタッフの会(以下、グリーンスタッ フ)の協力のもと、18名のアズビルの社員とその家族や子どもたち、そして12名のグリーンスタッフの方たちによって作業が行われました。

間伐や枯葉の処 理の他、グリーンスタッフの方による環境講座や、間伐した木材を利用した木の名札づくりと設置、最後には、グリーンスタッフから参加した子どもたちへカブ トムシの幼虫のプレゼントもありました。

azbil_green3

●藤沢の隠れた緑地

作業の場所となっている藤沢西富第二緑地は、藤沢橋を戸塚方面に上り、国道1号線に隣接し広がっています。緑地に一歩踏み込むと、藤沢駅からわずかバスで10分ほどの景色とは思えない、新緑に包まれた空間が広がっていました。アズビル株式会社の緑地保全活動は、2011年より、春と秋の年2回ずつ 実施されており、4回目を迎えた今回は、第1回目から参加している方も多く、皆さんとても慣れた手つきで作業をしていました。頭にはヘルメット、腰には、 ノコギリと剪定バサミが入った専用のベルトを巻きつけ、軍手をした参加者たちは、大人も子ども皆、貫禄さえ感じました。

azbilグループでは生物多様性への取組みの一環として緑地保全活動を実施する他、市外の各事業所でも環境保全活動を展開しています。

azbil_green4

●間伐作業

いくつかのグループに分かれ、アオキなどの樹木の伐木や、落葉拾いをし、以前作ったカントリーヘッジ(倒木を集めた場所。虫の住処などになる)に 運ぶ作業をしました。「この4回の作業で、段々と里山のようになってきた」とグリーンスタッフの方が話してくれました。作業は1時間半ほど行われ、その間 もグリーンスタッフの方たちが、木の名前や、チョウなどの虫たちが、どの木と共存しているかなどを子どもたちに教えていました。

azbil_green5

●循環している緑

森の知識を垣間見ながらの作業は、あっという間に過ぎ去り、続いてグリーンスタッフの吉田さんより緑地保全についての環境講座が開かれました。お 話の中には、間伐をすると光が緑の中まで差し込み下草が豊富になること、様々な花などが見られるようになってくること、土壌生物やきのこが、枯葉などを分 解して、それが肥糧となり、新たな植物の栄養分になること、里山の空気は澄んでいること、緑は気持ちが落ち着くことなど、山や緑の循環の話し、生物や緑そ れぞれの特性の話しを丁寧にしていました。

azbil_green7

●間伐材で木の名札づくり

少しお勉強をした後は、先ほど間伐した木材を使って、今日見つけた木の名札を皆でつくりました。木の名前と、自分の名前や、思い思いの絵を自由の 書いた一点ものの名札をサクラや、コナラ、クマギ、ミズキ、サカキなどの木に付けていきました。名札がついた木を見てアズビルの皆さんたちは「名札がつく と、なんだか一気に愛着が湧いてくる」と話していました。一連の作業の終わりにグリーンスタッフの方たちから、参加した子どもたちにカブトムシの幼虫のプ レゼントもありました。これには、子どもたちも大興奮。飼育方法の説明を熱心に聞いていました。

azbil_green6

●道具の手入れ

間伐作業から名札づくりと2時間ほどいた山から下り、最後に使ったノコギリ等の手入れを丁寧に行うアズビルの皆さん。「手入れをしっかりすること によって長持ちするからね」と話していました。モノを大切にすることは、森の循環、森を大切にすることと共通していると感じました。 いつか、この西富の緑地が、市民の方たちが気軽に森林浴できる場所となる日が今から待ち遠しくも、こういった活動ひとつひとつの積み重ねによって、森が少しずつ守られていることを実感した一日となりました。

また、アズビル株式会社は、環境クリック募金参加企業でもあります。1クリックあたり5円をクリックしたあなたに変わって参加企業が寄付してくれる仕組みとなっています。寄付金は、市内の環境教育に使用されます。

azbil_green8

●後記:カラスとイヌがつく植物

市内約20か所以上もの緑地を管理しているNPO法人藤沢グリーンスタッフの会。会の中には、樹木医さんなど専門的な方たちや、同会が開催する養 成講座を受講した方たちによって運営されています。今回の作業中に、「カラス」と「イヌ」がつく植物の話しをしてくれました。西富の緑地にあった「イヌビ ワ」という木には、イチジクのような実ができていました。「イヌが付いているから、これは美味しくないよ」と、中身を見せてくれたグリーンスタッフの吉田 さん。他にも、「カラス」がついている木や植物も美味しくなかったり、毒があったりすると教えてくれました。一つ一つ、名前を知るごとに、それだけ自然を より身近に感じました。

どんな小さな植物にもきっと名前があり、その名前が食べられたり、食べられなかったり、薬などになることを示しているのでしょう、 昔の人は、きっと物知りだったのだろうな。 azbil_green10

 

●関連リンク: アズビル株式会社 NPO法人藤沢グリーンスタッフの会

  • エコライフチェック
  • 環境クリック募金
  • 藤沢市<br>COOL CHOICE

関連リンク