遠藤笹窪谷(健康の森)でセイタカアワダチソウの駆除作業!-NPO法人藤沢サンクチュアリ
エコ日記何本かいっぺんに抜くことができました
真夏日が続く、7月上旬。藤沢北部の遠藤地区、慶應義塾大学看護医療学部の裏手にある遠藤笹窪谷(谷戸)(健康の森)で外来種であるセイタカアワダチソウの駆除作業がNPO法人藤沢サンクチュアリ(以後、藤沢サンクチュアリ)の皆さんによって行われました。藤沢サンクチュアリでは、今年4月より、遠藤笹窪谷(健康の森)の自然保全事業を始めています。
この地区では、月に3回、自然保護活動を行っています。
大きく成長したものは、2メートルほどあります
この日の作業は、セイタカアワダチソウの駆除作業。セイタカアワダチソウが湿地にどんどん侵食してアシやオギの生息場所にはびこっているのを阻止するためです。大きく成長したものは、大人よりも背が高く、密集して生えていました。その大きなものも軽く手で引っこ抜けるので、作業は順調に進みましたが、あまりの暑さに、20分ほど作業をすると、木陰で休憩をし、を繰り返し約2時間、駆除作業を行いました。水分補給を欠かさず、したたる汗を拭いつつの作業でした。
セイタカアワダチソウ駆除前の様子
セイタカアワダチソウは、明治時代末期に園芸目的で持ち込まれたそうですが、多く繁殖し始めたのは戦後、アメリカ軍の輸入物資に付いていた種子や、養蜂家が蜜源植物としての利用等が拡大起因とされ、昭和40年代以降には全国で大繁殖するようになったそうです。 近年、セイタカアワダチソウのアレロパシー効果(根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す効果)によって多くなり過ぎたセイタカアワダチソウ自身の成長も抑制されてきているそうで、ピーク期よりかは減少してきているそうです。
セイタカアワダチソウ駆除後の様子
作業後、すっかりセイタカアワダチソウはなくなり少しすっきりとした遠藤笹窪谷戸。藤沢サンクチュアリでは、セイタカアワダチソウの駆除作業の他、谷戸南側の「里山再生ゾーン」の一部で竹林の伐採や、林床を独占している笹の駆除、谷戸北側の「里山保全ゾーン」ではおれて倒れそうになっている危険木の除去などを行っています。 藤沢には、こうした自然が各地にまだ残っています。藤沢サンクチュアリの皆さんのような市民団体の方々の汗により、自然が保たれていることを実感した一日でした。
引っこ抜かれたセイタカアワダチソウたち
遠藤笹窪谷(健康の森)の自然を観察する、大庭自然探偵団という団体もあります。観察会では、鳥や昆虫、草花などに詳しい専門の方が同行し、季節と自然の移り変わりを観察できます。ご興味がある方は是非、参加してみてください。子どもから大人まで楽しめる観察会です。
連絡先 大庭自然探偵団 高橋 kazunaritt@hotmail.com
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ホームページ 大庭自然探偵団自然観察会(藤沢市市民電子会議室【WEB版『ふじさわ自然通信』】内)
木陰での休憩風景