頑張りすぎないエコ生活!湘南・鎌倉 住まいの学校講座「住まいからエネルギーを変える!そよ風セミナー」

エコ日記

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できれば、環境に配慮した家作りをしたい、でもコストが高い…。そんな思いをしている方にオススメの次世代ソーラーシステムを紹介する講座が7月29日にありました。 SHONAN・デザインシステムが主催する湘南・鎌倉 住まいの学校「住まいからエネルギーを変える!そよ風セミナー」が鵠沼橘市民の家[旧後藤医院(国登録有形文化財)]で開催されました。今回のテーマは、「頑張りすぎないエコ生活をするには」。講師に御前好史さん(株式会社みさき建築研究所)をお呼びして、次世代ソーラーシステム「そよ風」の紹介がありました。

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●ランニングコストは、約5000円/1年!

「次世代ソーラーシステムそよ風」(以降、「そよ風」)は、環境創機株式会社が作る太陽熱を使った空調システムです。御前さんは、「そよ風」を導入した住宅を数多く手がけており、その事例をもとにこの次世代型ソーラーシステムの紹介をしてくれました。仕組みは、金属の屋根により暖めた空気(または冷やした空気)をファンによって、床下の蓄熱層に流し込み、床の吹き出し口からその空気を室内に採り入れるという単純なシステム。かかるエネルギーは、空気を取り込むためのファンを動かす電気代のみで、ランニングコストも約5000円/1年と、お手頃です。

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●冬の昼-外気温プラス35度

季節や時間によって、働き方が変わるのが「そよ風」の面白く、エコなポイント。まず、冬の日中は、ガルバリウム鋼板(金属)の屋根で暖められた空気を取り入れ、ファンによって、床下に送り、基礎で蓄熱された残りの熱が室内に出てきます。金属の屋根で暖められた空気は、外気温度プラス35度(例えば、外が10度なら、45度)以上になる※そうで、そこからお湯をつくるシステムもオプションで付けられるそうです。

※但し時間帯と条件によります

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●冬の夜-昼間の熱を放熱

夜は、日中に暖められた床下の蓄熱層から、放熱します。御前さんの住まいも、この「そよ風」を導入しているそうで、補助暖房なしで生活でき、床がほんのり温かいので底冷えしないそうです。もう少し温かくしたい方は、補助暖房にエアコンや床暖房、ストーブなどを利用します。

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●夏の夜-床下でマイナス4度

金属の屋根は、放射冷却され冷たくなります。その空気をファンによって取り込み、床下の蓄熱層に触れ、熱を奪われることによって約4度は下がるそうです。その冷えた空気を床下から室内に取り込みます。サーキュレーター(扇風機)などで、室内の空気を循環させてあげると、より効果的だそうです。

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●夏の昼-夜の冷気を循環させてひんやり

夏の日中は、金属の屋根は高熱になるので、ファンによって屋外に排気します。上記の夜間に冷えた蓄熱層の空気から冷気を室内に吹き出させ、室内を涼しくできます。また、エアコンなどで冷やした空気をファンによって循環させることもできます。が、御前さん邸では、高断熱仕様のためエアコンは余り使わず生活しているとのことでした。

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●価格が見えるオープンシステム(分離発注方式)

「そよ風」は、建物面積にもよりますが、約100万円で導入できるそうです。基本的には、新築時に導入するシステムですが、リフォームにも対応できる場合もあるそうです。そして、御前さんがもう一つ紹介があったのが、オープンシステムという家作りの方法です。工務店やハウスメーカーに頼むのではなく、大工さんや電気屋さんなど様々な専門工事業者と直接契約する方法で、建築士と一緒に家作りができるシステムです。、家造りに必要なコストが明確化されることで納得のいく家を低価格で作造れる画期的なものでした。詳しくは⇒こちら(オープンシステム)

●間をとった循環型

「3.11以降、エコロジーをについてもう一度考え直す時代になった。そしてそれは一般ユーザーにも敷居を低くすること」と話す御前さん。今回紹介した「そよ風」は、初期費用もランニングコストも非常に低価格であり、自然の力を上手く利用した単純なシステムでした。またそれを可能にする為には「高断熱住宅」であることも重要なポイント、と説明がありました。新しい科学と、自然の営みが共鳴してできた「そよ風」がどんどん住宅に採り入れられていくと嬉しいですね。また「頑張りすぎないエコ」とは、個人差も考慮して暮らせるエコハウスであり、その心意気が、このシステムを普及する一番の鍵かもしれません。

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