藤沢の子どもたちに地産のおいしい贈り物-中里・御所見児童クラブと藤沢畜産会の合同感謝祭
エコ日記みんなで藤沢産のものを食べました
12月25日クリスマス、御所見にあるJAさがみ緑化流通センターにて、地元の児童クラブとJAかながわ畜産事業センター東部畜産事務所による合同感謝祭がおこなわれました。
JAかながわ畜産事業センターではこれまでにも、「食」「命」「自然」などについて子どもたちが感じたり考えたりできる機会を提供しています。今回は、市内で作られた食材を使っての餅つき大会や、豚汁の提供、藤沢の畜産とゆかりのあるアーティストのライブなど、盛りだくさんのイベントとなりました。
餅つきをする海老根市長
午前中から、中里、御所見の2つの児童クラブの庭に石臼と杵、蒸しあがったばかりのもち米が用意されます。この日の餅つきに使われたもち米は、辻堂の長谷川牧場さんのものだそうです。
辻堂で獲れたもち米から、できたお餅です
「小さいうちから当たり前のように地域のものを食べさせ、地域を愛してくれる子を育てることは、地域の活性化にもつながっていくと思う」と話すJAさがみの牧田さん。農家としてただ生産するだけではなく、今日のような積極的なアピールや理解促進活動に、一層力を入れていきたいのだといわれていました。 また、このような活動に参加した子どもたちや市内の人々の笑顔や反響が、生産者の方々の励みにもなっていくようです。
子どもたちの「よいしょー!」という元気いっぱいのかけ声にあわせ、海老根市長もひたいに汗を浮かべながら餅つきに参加していました。
藤沢の魅力がたくさん入った豚汁
お餅がつきあがった頃、具だくさんの豚汁もできあがり運ばれてきました。中に入っているにんじん、里芋、大根、ねぎ、白菜などの野菜すべて藤沢でとれたもの。白菜やにんじんはしっかりとした甘みがあり、里芋は香りよく、口の中でやわらかくとろけていきました。 メインの豚肉ももちろん藤沢産。藤沢市の豚肉の生産量は、神奈川県で1位なのだそうです。あまり知られていないようですが、実は、畜産業がとってもさかんな藤沢市。まだまだ知らないことがたくさんありそうです。
“みどりこ”さんの歌声で育った卵
こちらの卵は、シンガーソングライターの“みどりこ”さんが歌う曲を聞かせながら育てた鶏の卵です。やわらかで優しい歌声のみどりこさんの歌のおかげで、鶏同士のけんかがが減り、ストレスが少なく育った鶏の卵をゆで卵で味わいました。 「人にだけでなく、鶏まで聞いてもらえるとは嬉しい」とにっこりするみどりこさん。次は豚さんにも聞いてもらえたら、さらに美味しい藤沢の豚肉を味わえるかも?!
来年の注目ナンバー「トマト・マンボ」
地物のごちそうで子どもたちもおなかいっぱいになった後は、みどりこさんの弾き語りライブです。定番のクリスマスソングから、オリジナルの曲まで、児童クラブの子どもたちには素敵なクリスマス・プレゼントになりました。
デザートまで藤沢づくしでした
ライブが終わり、デザートに出されたのは、「ベジコのおやつ」。ベジコは、直売所で人気のヤギさんの名前だそうです。藤沢産のブロッコリーやカリフラワー、さつまいもが入ったクレープに、ヤーコンなどが入ったクリームが詰まった素敵な藤沢産スイーツでした。
主食のお米や小麦から肉に野菜、卵、海に行けば豊富な魚介類など、藤沢では本当たくさんの食材が手に入ります。このことがもっとたくさんの人たちに知られるようになれば、藤沢地域の食糧自給率が上がり、温暖化防止や食育の促進にもつながっていきます。 毎日の私たちの食卓にあがる食材たちや、それを作っている人たちに、もう一度感謝を込めて「いただきます」「ごちそうさま」。地元地域から大きなプレゼントをもらっていることに気づかされた、2009年のクリスマスでした。
一番人気の曲は「トマト・マンボ」!!
藤沢の名物でもあるトマトについて歌った曲で、子どもたちからはアンコールで「トマト・マンボ歌って」と言われるほど、ノリのいい素敵な曲でした。藤沢の農業に音楽がコラボレーションして、藤沢の魅力が、より一層いろいろな方たちに伝わるのではないかと感じたひとときでした。