「ごみ」と「もの」をきちんとわけよう-湘南台保育園に「わけぞう君」がやって来た!

エコ日記

元気いっぱいの湘南台保育園の園児たち 

ごみの分別や環境への意識を子どものうちから高めるために、市内の小学校や保育園では、環境問題について考える授業プログラムが実施されています。 今回は、湘南台保育園で行われた特別授業の様子を見せていただきました。にぎやかで元気いっぱいの園児を相手に、あの手この手でメッセージを伝えるのは、市環境事業センターの職員のみなさんです。

ごみの分別について説明する環境事業センターの山中さん

 

「ごみは、『もやせるごみ』『もやせないごみ』『うまれかわるもの』の3つに分別ができる。『うまれかわるもの』は“ごみ”じゃなくて“もの」なんだよ。」と、リサイクルについて熱心に教えるのは、環境事業センターの山中さん。子ども向けの表現や表情を豊かに用いた、さながらテレビの教育番組のお兄さんのような語り口に、4歳児、5歳児の子どもたちがしっかりと耳を傾けていました。

藤沢の子どもたちに人気の「わけぞう君」

 

ひととおりの説明が終わると、「エコ星」からやって来た「わけぞう君」が登場しました。今度は園児が自分たちで、ごみの分別にチャレンジするクイズの時間です。

みんなでごみの分別を進めよう 

ユーモアたっぷりのクイズが終わり、前半の説明で話した大切なことを、最後にもう一度繰り返す山中さん。「もやせるごみ」や「もやせないごみ」からは、灰というものが出てしまうこと。灰は埋めることしかできないが、かつて藤沢市内に2つあった埋める穴は、すでに1つがいっぱいになってしまっているということ。だから「うまれかわるもの」をきちんと分けていかないと、みんなが住む藤沢はごみでいっぱいになってしまうのだということ。  小さな目と耳をしっかり働かせて聞いていた子どもたちは思わず「そうなっちゃったら困る!」という声をあげたりしていました。このようなまっすぐでシンプルな感覚を、私たち大人も常に持ち続けなければならないと改めて感じさせられます。 ぷりの「わけぞう君」に楽しくアドバイスをもらいながら、あるグループは熟考に熟考を重ね、またあるグループは即決で、ごみの絵が描かれたカードを分別していきました。自分たちの分別が正しくできたことを伝えられると、手をたたいたり飛び上がったりして喜ぶ子どもたち。分別もゲーム感覚で楽しみながら、当たり前のこととして身につけていくことができたら、藤沢の将来における環境への取り組みにも期待ができそうです。 一方で、「ごみにはどんな種類があるかな?」との問いかけに対し、「プラスチック!」「もえるごみ!」「もえないごみ!」などと、即座に返ってくるたくさんの声。幼い子どもたちとはいえ、環境への意識が自然と備わっている様子には、大人のほうが驚きます。

みんな大好き、パッカー車 

園庭には、いつも市内で収集作業を行っているパッカー車が来ていました。エビフライのマークがついているこの車は、使用済み食用油からできたバイオディーゼル車で、エンジンをかけると、ほんのり香ばしい揚げ物のような匂いが!保育士さんたちもびっくりして表情がほころびます。 そして、普段まちなかでは見ることのできない、ダイナミックなパッカー車のパフォーマンスを目の当たりにして歓声を上げる子どもたち。今日の大切な授業の内容を、強烈なインパクトとともに家庭に持ち帰っていくことでしょう。「帰ったらおうちの人に今日習ったことをお話ししてくださいね」と、山中さんも園児たちへ呼びかけます。 今度は小さな先生たちが、家庭で率先してごみの分別を推進してくれるのでしょう。将来を担う世代に芽生えた意識や、身につき始めた行動を、守り、大切に育てていく社会でありたいですね。

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