「自分たちの遊び場は、大事に、キレイにしたい」- エコサーファーのみなさんの取り組み
エコ日記太陽の光溢れる辻堂海岸
夏が帰って来たような太陽に、秋の風が注ぎ込む、湿度と温度がちょうど快適な9月下旬の辻堂海岸。ビーチマネーを中心とした環境活動を実施している団体「エコサーファー」の取り組みの取材をしてきました。
2001年に設立されたエコサーファー(代表:堀直也さん)は、海岸清掃事業や環境教育事業を実施し、第1回ふじさわ環境大賞(環境活動賞)」を受賞した団体でもあります。 第1、3日曜にビーチクリーンを行っていて、第3日曜にはビーチグラスコンテストも行っています。この日も、サーファーや地域の方たちが自然と集まってきて、海の清掃と、ビーチグラス(シーグラス)探しのはじまりです。 自然と集まりだした参加者たち 時刻は午後1時過ぎ、サーファーたちが海から砂浜に上がってくると、地元サーファーが用意したビニール袋を手にしてごみ拾いを始めました。さらに、地域の方や、近くの小学校の生徒たちもやってきて、皆、生活の一部の行動として、この活動に参加しているようでした。
海岸には、細かいごみが実はたくさんあります
ごみの多くはビニール素材のモノたちで、細かくなって海岸に散らばっています。木材の破片なども一緒に拾うと、30分でゴミ袋は膨れてきます。 仲良くお喋りをしながら、ごみ拾いをする小学生の女の子たちや、犬の散歩をしながらの人、ウェットスーツのままのお兄さんに、地域のお母さん方、もくもくと1人で拾うサーファー、子どもから若者、子連れのママやパパに、おじさんおばさん、おじいさんおばあさん、世代もジャンルも関係なく様々な層の方が参加していました。 こちらへは先月引っ越してきたばかりという方もいて、「近くのカフェで活動を知り、気づいたら参加するようになった」と、教えてくれました。地域に根付いた活動であることが、フランクな空気の中からもよく伝わってきます。
どんなビーチグラスがあるのか、ギャラリーも興味津々
ビーチクリーンが終わると、皆が楽しみにしていたビーチグラスコンテストのはじまりです。優勝者には、ジュエリーアーティスト立川博章さんのペンダントをプレゼント。毎回コンテストの時には、立川さんの作品が優勝者に贈られるそうで、この日のために作った一品ものです。参加者は13名、堀さんが参加者一人一人に、それぞれが拾ったビーチグラスの特徴を聞いていきます。
世界で一つの宝物の発表会
ビーチグラスの形はどれ一つとして同じものはありません。色々な海の動きや、たくさんの波と出会ってできた形は様々です。 今回出場したビーチグラスの特徴は、「ダイヤの形」「つるつるしたもの」「涙の形」「薄いパープル色」「瓶の底のもの」「水色」「黄色」など、それらビーチグラスがどんなモノに見えて、どんなところがキレイかということも、審査のポイントです。 波の音の中、授賞式のはじまり 優勝したのは、地元の小学生で、まんまるの水色のビーチグラス。ビーチグラスアーティスト立川博章さんからペンダントを贈呈されとても嬉しそうでした。ただ清掃をするだけではなく、ビーチグラスを探したり、皆で発表しあったりすることで、また参加したいと思い、来月もあたたかな活動が継続されていくのでしょう。
エコサーファー代表の堀直也さん 「自分たちの遊び場は、大事に、キレイにしたい、そう思ってこの活動を始めた」と、堀さんは話していました。あたたかい雰囲気と、隠れた情熱が湘南の海を今日も、より輝かせ魅力あるものにしています。
■エコサーファー □ホームページ http://www.eco-surf.com/