六会環境フェア「マイクロプラスチックってなんだろう?」が開催されました!


 
2020年1月22日(水)、六会市民センターで六会環境フェアが開催され、講演会「マイクロプラスチックってなんだろう?」が開かれました。神奈川県環境科学センター調査研究部長の坂本広美さんを講師に迎え、現在大きな環境問題として注目されているマイクロプラスチックについてお話いただきました。

マイクロプラスチックとは5mm以下のプラスチックのことです。製造された時点ですでに5mm以下の小さなプラスチックと、紫外線や波の作用によって劣化して小さくバラバラになったプラスチックの2種類に分類されています。現在、海洋中にはこのマイクロプラスチックの粒子が推計約5兆個あると言われています。海を漂流するマイクロプラスチックは、海水の化学物質を吸着・濃縮し、それらを捕食したプランクトンや、またそれを捕食する生物という食物連鎖の中で生体に深刻なダメージを与えていると考えられています。2018年夏には、鎌倉市由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中からプラスチックごみが発見され、大きなニュースとなりました。最近では大手飲食チェーン店などでプラスチック製ストローの使用を取りやめるなど、対策の動きも活発化しています。

そうした流れを受けて、神奈川県は「かながわプラごみゼロ宣言」で、プラスチックストロー・レジ袋の利用廃止や自主回収の取り組み、海岸利用者に対するプラごみ持ち帰りを呼びかけるなどの対策を宣言しました。また、神奈川県は相模湾の海岸に漂着しているマイクロプラスチックの調査を行っています。2017年~2018年にかけて逗子市、藤沢市、平塚市、小田原市、横須賀市の各海岸の満潮線上(満潮時の波打ち際に海岸ごみが集まっているところ)でマイクロプラスチックを採取し、分析を行いました。藤沢市(鵠沼海岸)を例にとると、「微小ポリスチレン小球」と呼ばれるビーズクッションの封入材として使用されるプラスチックや、家庭用人工芝や玄関マットの突起部が劣化により破断し、流出したものと推定される「緑色へら状マイクロプラスチック」、プラスチック製品を作るもととなる「樹脂ペレット」などが多く漂着していました。ですが、この中にプラスチックストローから発生すると考えられるポリプロピレンフィルム状破片は全体の0.7%ほどにしかならず、相模湾に漂着するマイクロプラスチックに関してはストローの影響は思ったよりも少ないという可能性もあるということです。

現代社会においてはプラスチック原料は非常に多岐に渡って利用されているので、一つの対策のみで解決できる問題ではなく、多くの分野を見直さなければならないということを感じました。「持続可能でより良い世界を目指す国際目標」であるSDGsの17の目標の一つに、「海の豊かさを守ろう」ということが明記されており、海洋の環境保全は国際的に解決すべき重要課題として位置付けられています。また、坂本さんは同じくSDGsの目標にある「つくる責任 つかう責任」という言葉もまさに海洋のマイクロプラスチック問題に当てはまると指摘し、全ての消費者と生産者が自分たちに関わりのあることとして、身の周りからできることに取り組む必要がある、ということを仰っていました。

関連リンク:
神奈川県環境科学センター
かながわプラごみゼロ宣言―クジラからのメッセージ―

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