相模の海の“2つのエコ” -新江ノ島水族館「えのすいECO」の取り組み

リニューアルした「相模の海ゾーン」
リニューアルした「相模の海ゾーン」
 新江ノ島水族館では昨年開館5周年を機にスタートした「えのすいECO」をさらに推進し、今年4月23日、人気の「相模の海ゾーン」のリニューアルを実施しました。
  「えのすいECO」とは、生物に関する生態学(エコロジー)、そして環境を考える活動(エコアクション)の2つの側面からなる、新江ノ島水族館独自の環境に対する取り組みです。これにより毎月ビーチクリーン&ビーチコーミングを開催するほか、展示エリア「相模の海ゾーン」では海の大切さを様々なかたちで伝えていくなどの活動を行っています。

 
 
 
 
 
 
 

発電床で光る「命のモニュメント」
発電床で光る「命のモニュメント」
○展示の工夫にもエコ視点
 「相模の海ゾーン」の入口には、振動で発電する発電床が設置されており、そこで足踏みをすると、相模の海から新しい命が誕生するようすをイメージした「命のモニュメント」の一部が光ります。他にも、「環境水槽」の照明にLEDの電球を用いるなど、環境に配慮した工夫が細部にまでなされています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
江の島の岩場をイメージした「出会いの海」
江の島の岩場をイメージした「出会いの海」
○本当の海の姿を知る
 江の島の岩場をイメージした「相模の海ゾーン」最初の水槽「出会いの海」。岩に押し寄せる波までも臨場感たっぷりに再現されています。「相模の海ゾーン」のテーマは、相模湾の環境をできる限り、ありのままに伝えること。
 「岩礁水槽」という海藻だらけの水槽もあり、「これは海の環境が主役の水槽だよ」とスタッフの方が教えてくれました。また、子どもだけでなく大人も楽しめるように、壁などには、海流や相模湾断面について詳しく説明したパネルがたくさん掲示されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
逗子沖の鮮やかサンゴを再現した水槽
逗子沖の鮮やかサンゴを再現した水槽
○湘南の珊瑚は南の島よりもカラフル
 実は、南の海にすむ珊瑚よりも、相模湾にすんでいる珊瑚のほうが色鮮やかなのだそうです。逗子沖を再現した水槽は、夏物のショッピングウィンドウよりもカラフルに彩られていました。昼間泳いでいる魚たちは、夜になると岩の隙間に隠れて休むのだそうです。生態系がそのまま、この水槽に表現されている証拠ですね。他にも干潟やアマモ場など、相模湾の海のさまざまな表情を見ることができます。
 
 
 
 
 
 
 
 
思わずのぞきたくなる「相模湾キッズ水槽」
思わずのぞきたくなる「相模湾キッズ水槽」
○キッズへのメッセージ
 何よりも、今回の「相模の海ゾーン」のリニューアルでは、「えのすいECO」の観点から、子どもたちに海の環境や海の大切さを伝える工夫がたくさんなされています。例えば、扉が閉まっている状態の「相模湾キッズ水槽」などは、思わず扉を開けてのぞきこみたくなってしまう、楽しい展示方法にもなっています。
 また、「えのすいキッズ解説」では、相模湾の環境や、そこで暮らしている生物をわかりやすいイラストで紹介しています。現在3か所に設置されていますが、今後もっと増える予定だとのこと。「えのすいレリーフ解説」のように、生物を型取ったレリーフ(浮き彫り)をさわることで、複数の感覚により、その生物の形を立体的に理解することができるものもあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
深海へと誘っていきます
深海へと誘っていきます
○相模湾の深いところまで
 水深約6・5メートルの「相模湾大水槽」に対して、「沿岸水槽」では水深50メートルから150メートルくらいまでの、それぞれの深さにいる生物を展示しています。水深50メートルはちょうど片瀬漁港の漁師さんたちが漁をする深さ。水深200メートルまでいくと、世界最大のカニとして知られるタカアシガニが深海の世界へと誘います。

 
 
 
 
 
 
 
 

なぎさの体験学習館の様子
なぎさの体験学習館の様子
○アクションがあってこそ
 「相模の海ゾーン」でたくさん学んだあとは、目の前に広がる海岸での実践編が待っています。「えのすいECO」のもう一つの側面「エコアクション」からは、毎月第3日曜日を「えのすいECOデー」と称し、新江ノ島水族館前の片瀬海岸西浜でのビーチクリーン&ビーチコーミングや、フリーマーケットなどを開催する取り組みを行っています。
 また、新江ノ島水族館に併設されている「なぎさの体験学習館」では、ビーチコーミングで拾ってきた木片やビーチグラスでアートをつくる教室なども行われています。なぎさの体験学習館の入場は無料、新江ノ島水族館とは、別の入り口が設けられています。何度でも気軽に、海のECOを体験しにいくことができますね。

 
 
 
 
 
 
 
 

裏側までエコな「えのすいECO」
裏側までエコな「えのすいECO」
○内部まで徹底された「えのすいECO」
 ここまで、「えのすいECO」の「エコロジー」と「エコアクション」に関する色とりどりの内容を紹介してきましたが、「えのすいECO」は、“えのすい”の内部や裏側まで徹底して取り組まれています。通路のスイッチや、スタッフ用の電子レンジのスイッチにまで「えのすいECO」のステッカーが貼られ、自動販売機の横には、もちろん「エコキャップ」の回収容器が置かれていました。こうした、水族館のスタッフの方々による環境への意識から、「えのすいECO」は生まれ、展開しているのだといえるでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
enosui-eco9新江ノ島水族館
■営業時間
年中無休
3月~11月  9:00~17:00
(※GW、夏休みは変動あり)
12月~2月 10:00~17:00
(※年末年始以外)
■住所
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
■TEL 0466-29-9960

なぎさの体験学習館
■開館時間 9:00~17:00
■休館日 年中無休 ※但し特定の休館日あり
■入館料 無料
■住所
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
■TEL 0466-28-6411


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