初夏の一大イベント 藤沢のゴミゼロパワーがビーチに集結 -片瀬から鵠沼、辻堂まで、5か所で一斉クリーンアップ
エコ日記藤沢の海岸はキャンペーンのボランティアでにぎわう
藤沢市には、江の島を臨む、片瀬・鵠沼・辻堂の海岸があります。私たちの憩いであり癒しでもある海岸を守り、またその輪を広げようと、多数の団体や人々によるクリーンキャンペーンが行われました。
今回で33回目を数えるゴミゼロクリーンキャンペーン、ビーチクリーンアップかながわ2009は、藤沢市と(財)かながわ海岸美化財団による主催で、5月31日(日)の午前9時から実施されました。
(片瀬西浜会場)
前日まで上空を覆っていた雲が消え、すっかり晴れ上がった日曜日の朝、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅の改札口前広場は人・人・人でごったがえしていました。その多くが、数人から、多いところでは数十人のグループで海岸に向かう集団です。 キャンペーンの拠点のうち、本部のある片瀬東浜と新江の島水族館付近を中心とする片瀬西浜に参加した人だけでも、合わせて3000人を超え、鵠沼海岸の2つの会場、辻堂東海岸、辻堂西海岸を含めると、5500人以上の参加がありました。 競ってごみを拾おうとする、ユニフォーム姿のサッカー少年たち 午前9時15分、さながら甲子園の開会式のようなビーチの会場で、主催者から作業の説明があり、いよいよクリーンキャンペーンのスタートです。
全員揃いのユニフォームを着た少年・少女サッカーチームの子どもたちは、「ゴミ拾いを開始してください」のアナウンスに、我先にと飛び出します。 向こうのほうでは、喚声をあげて、大きな木片を拾い上げた元気な男の子の誇らしげな姿がありました。
競ってごみを拾おうとする、ユニフォーム姿のサッカー少年たち
ごみを挟むトングや軍手、スーパーのレジ袋は、ほとんどの参加者が家から持参。
参加したゴミゼロ隊の多くは団体での参加で、自治会、町内会、子供会、各地区生活環境協議会、市民団体、ボーイ・ガールスカウト、市内企業等(※)各種団体と、老若男女入り混じったとてもにぎやかな海岸になりました。 小さな子どもを連れた家族での参加も多く、めいめいに砂浜にしゃがみこんでは、たばこの吸い殻やプラスチックの破片を拾っていきます。 やがて、30分あまり経過した頃には、拾うべきものを見つけるのが難しい状況になってきた様子!西に東に散らばった人々が、ごみ置き場を目指して再び集まり始めます。
拾った後の作業もある。(片瀬東浜会場)
ごみの入った袋を集積場に置いたら、参加したボランティアの人々の作業は終了です。その後、収集業者や市の職員の方たちの手により、トラックやパッカー車にごみが積み込まれ、やがて運ばれていきました。 この日集められたごみは、木くず、紙ごみ、吸い殻などの可燃ごみが1960kg、ビン・缶・プラスチック容器などの不燃ごみが1350kgで、合計3.3トンを超えました。
はだしで歩きたい場所に、ごみは落とさない。
ゴミゼロクリーンキャンペーンは毎年5月30日(ごみぜろ)に近い日曜日に開催されますが、ボランティアでの海岸清掃はもちろんいつでもできます。かながわ海岸美化財団にお問い合わせください。同財団のホームページにも、藤沢会場でのレポートがアップされています。 はだしで砂浜を走って、寝転んで…。素肌で海岸を感じられる、居心地のいいビーチが湘南の真ん中にあるよ!って、この先もずっと言われたいですね。