「ジラソーレ」がゆく!-藤沢に電気自動車がやってきた!!

エコ日記

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ちょっと小ぶりで愛嬌のある顔、イタリア語でひまわりの意味を表す「ジラソーレ」という名の電気自動車が、藤沢市の公用車としてデビューしました。全長2メートル30センチあまり、全幅1メートル30センチ弱、高さは1メートル50センチほどの2人乗りのかわいらしい車ですが、最高速度は時速65キロまで出るそうです。 何よりの特徴が、電気エネルギーだけで走行するということ。一度の充電(5~6時間)で約120キロメートルですから、藤沢から静岡市や甲府市のあたりまで旅をすることができるのですね。

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バッテリーはリチウムイオン電池を使用しています。リチウムイオン電池というと、私たちがよく使っている携帯電話の電池と同じもの。そして充電もやはり同じように、コンセントを使うのです(藤沢市役所ではしばらくの間、電気自動車専用のコンセントを公共施設で一般解放しています)。 こうしてみると自動車というよりも、まるで家庭にある電化製品のような雰囲気です(下の写真)。

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キーを入れて回すと鳴り出すアラーム音。その理由はすぐにわかりました。普通の車のようにエンジン音がしないから、スイッチが入っている状態を知らせるためにこのアラーム音が必要なのですね。この状態でアクセルを踏むともう、するするっと車体が前に進み出しました。自動車を運転するというよりは、子どもの頃、交通公園やテーマパークで乗ったゴーカートの感覚がよみがえりますが、他の車と同じくらいのスピードで路上を走っていくと、やはり交通社会の一員としての自覚がわいてきます。

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街中を走っていると、道行く人々が思わず視線を留めるのがわかります。小さな子が道の向こうから指をさして、何かママに話しかけています。ところが、こちらに背を向けている歩行者の人は、すぐそばまで近づいても気づかないことがありました。エンジン音がないので車が来たことがわからないため、よけてもらえないのです。 普通なら、ここでクラクションをプッとするところですが、なんとなくそろそろと徐行運転で人の後を走ってしまいたくなるのが不思議。 やさしく道を歩む「ジラソーレ」は、どちらかというと機械よりも人の仲間みたいで、運転する人の心まで控えめに、やさしくさせてくれるのかもしれません。

 

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