地域から拡がる環境行動都市をめざして藤沢市生活環境連絡協議会市民大会

seikatsukankyo110月25日、藤沢市生活環境連絡協議会市民大会が藤沢市民会館で開催されました。同協議会の大会宣言や、小林光氏(慶應義塾大学大学院教授、元環境省事務次官)による記念講演「足元からできるエコロジー」、片瀬地区による事例発表、藤沢市美化・リサイクル推進ポスターの表彰式、生活環境に貢献した各地域の個人、団体への表彰式などが行われました。鈴木恒夫市長や市議会議員、県議会議員による挨拶もあり、他にも藤沢の美化運動、資源化の推進などに関わる団体が一堂に会しました。
 
 
 
 
 
seikatsukankyo2●足元からできるエコロジー
小林光氏(慶應大学大学院教授、元環境省事務次官)による記念講演「足元からできるエコロジー」では、原子力発電に頼らずに、いかに二酸化炭素排出量を抑え京都議定書の数値をクリアするか、そして世界規模では2050年までに1990年時点での地球全体の二酸化炭素排出量の80%削減をできるかということを、小林氏の自宅でもあるエコハウスでの取り組みを軸に講義されていました。
 
 
 
 
 
 
 
seikatsukankyo6●エネルギー需要とエネルギーの低炭素化
「80%削減というと、とてつもなく遠い数字と思われるかもしれませんが…」と話し始めた小林氏ですが、掛け算で考えればそう遠くない数字と説明していました。まずエネルギー需要を減らすこと、そしてエネルギー自体の低炭素化(自然エネルギーでの発電)をし、その二つを50%削減して掛け算すれば、80%削減も夢ではないそうです。
 
 
 
 
 
 
 
seikatsukankyo7●家には、必要なエネルギーが降って来ている
では、どうやって削減するか。小林氏によると、「家」の敷地には、その家庭が1年間で使用する電力と同じくらいの太陽エネルギーが降り注いでおり、水道に関しても、使用量と同じ量の雨が降るそうです。敷地一面を太陽光パネルで埋めることはできないですし、もちろん、そのエネルギーすべてを電力に変換はできませんが、多くの部分をまかなえるそうです。
 
 
 
 
 
 
 
seikatsukankyo8●都市の中でも、すごい自然力
エコハウス(太陽光発電、雨水利用など)である小林氏の自宅で実測した結果によると、家で消費するエネルギーは、エコハウスにする前の自宅より80%の二酸化炭素削減ができたと説明していました。このように、住宅地や都市には、省エネの機会も、使われていないエネルギーも共にたくさんあり、その出会いの場を作れば循環型社会を形成することが可能だそうです。
 
 
 
 
 
 
seikatsukankyo9●戻ってこないはずの金が戻ってくる
「では、このようなことの実現を妨げるものは何か?それを克服する方途は何か?」そう会場に投げかけると、200万円の太陽光発電と200万円の自動車を例に話し始めました。「200万円の太陽光発電は高いが、車に200万円はしょうがない。そう思う人が大半であることが、環境への妨げになっている錯覚であり、車は燃料費が永遠にかかるが金は戻って来ない。太陽光発電は初期費用が高くても、10~20年で元がとれる。」という説明でした。
 
 
 
 
 
 
seikatsukankyo10●環境には金がかかる
「環境には金がかかる」それが、私たちが「楽」をしてきた生活への代償であり、未来を見据えれば個人単位でも、いずれ儲けが出て、なおかつ環境への負荷がゼロになるという環境システムへの理解を推進すれば、今とは全く違う景色になります。そして、最後に「自然共生ブランドを家の中から都市、そして海外にその技術を輸出すれば、経済的にも大きなムーブメントとなる」そう締めくくって小林氏による講演は終わりました。
 
 
 
 
 

seikatsukankyo3●レジ袋と落書き消し~片瀬地区生活環境協議会
続いて片瀬地区生活環境協議会の大坪氏による事例発表がありました。昭和52年に発足した同協議会は、海岸のクリーンアップキャンペーンや、ポイ捨て防止キャンペーン、落書き消し、青少協・防犯協会との三者合同パトロールなど一年を通じて様々な活動をしています。3月には、地域の子どもたちと片瀬漁港でのさかなの放流をしているそうです。平成22年~24年にかけて、藤沢市レジ袋削減推進モデル地域協議会として鵠沼地区生活環境協議会と一緒に、レジ袋削減を推進する活動をしていました。この活動は、エコ日和でも、同協議会が主催した講演を取材したものがありますので、下記の関連記事をご覧になってください。
 
 
 
seikatsukankyo4大会の最後には、美化・リサイクル推進ポスター入選者の表彰式が行われました。今後、環境に関するイベントなどで掲示されるそうです。近日では、12月15日(土)に開催される「あついぜ!藤沢Eco2祭り2012~第17回ふじさわ環境フェア」でご覧になられます。
藤沢では、様々な環境への取り組みが日々行われています。「Think Globally, Act Locally」で身近なところでも、多くのことが改善可能であり、またそれらをひたむき推進し活動している人がたくさんすでにいることを改めて感じました。

最後に、同大会で宣言された大会宣言の全文を掲載します。
 
 
 
 
 
seikatsukankyo5近年、大気・水・緑など、私たちをとりまく環境は、地球的規模で大きく変化し、様々な社会問題となってきています。藤沢市では平成23年3月、「地球から地球に拡がる環境行動都市」を創造するため、『藤沢市環境基本計画』が改定され、「未来の地球環境への投資を行う藤沢」を基本理念として、『地球温暖化対策実行計画』が策定されました。本日、私たちは、『地域から拡がる環境行動都市をめざして』を大会テーマのもとに、きれいで住みよい環境づくりへの意識を高め、快適な生活環境の確保に努めるとともに、ひとり一人が日常生活の中で、ごみの減量や地球温暖化対策に努め、人類共通の課題である、「持続可能な社会の構築」に取り組んでいくことをここに宣言いたします。
2012年10月25日 平成24年度藤沢市生活環境連絡協議会市民大会


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