処理頭数全国1位の食肉センター!
神奈川の農畜産めぐり-農家訪問交流会

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昨年2014年10月、神奈川県県央地域県政総合センターとJAさがみわいわい市藤沢店主催により、農家訪問会が開催されました。神奈川県内の農畜産家と、県内の飲食店や、食に関わる団体との交流を図る同企画は、毎年開催されています。今回は、全国1位の処理頭数を誇る神奈川食肉センター(厚木市)、高座豚手作りハム(本店・綾瀬工房)、コバヤシファーム(綾瀬市)、わいわい市藤沢店(藤沢市)をめぐりました。参加者は、県内のレストラン経営者や、ホテル、食に関わるNPO法人、食育団体、大手グルメサイトなど。神奈川県環境農政局とわいわい市藤沢店の佐藤店長の案内で、農家さんと直に、その現場で交流しました。
 
 
 
 
 
 

 

●神奈川食肉センター
最初に向かったのは、食肉流通施設の神奈川食肉センター。全国1位の処理頭数(全国の約3%)を誇る豚、牛のと畜場。最新の衛生管理体制のもと、家畜のと殺から、解体、食肉加工が行われています。見学できると畜場が日本はもちろん世界にもなかなか無いそうなのですが、作業場をのぞける見学コースが設定されており、職員の方が丁寧に説明してくれました。解体処理ラインや、部分肉に処理していくカット業者の方々の熟練の作業がガラス越しに見ることができました。大きな刃物で、発注業者の指示書に従って、食肉を切り分ける姿は、まるで剣士のようで迫力がありました。神奈川食肉センターにはたくさんの業者が入っており、カット業者だけでも4社、また、そぎ落とされた皮は、中間業者を経てヨーロッパで革製品になったり、骨の部分は歯医者さんの練習用骨模型になったりするそうです。
 
 
 

 

●高座豚手作りハム
次に、綾瀬に本店を構える高座豚手作りハムさんに伺いました。高座豚の歴史は、明治中期から旧高座郡(現綾瀬市、海老名市、藤沢市、相模原市、座間市、寒川町)では養豚が盛で、その頃からこの地域の豚を高座豚と呼んでいたそうです。その後、高度経済成長期とともに高座豚は徐々に減少していったそうですが、約20年前、高座豚の肉質を再現しようと研究が重ねられ誕生したのが、高座豚手作りハムの高座豚です。現在では、本店・綾瀬工房の他、相模原店・相模原工房、湘南六会店の3店舗があり、年間3000頭をハムにしており、県内多くのレストランで、この高座豚が使用されています。見学に行った本店・綾瀬工房では、ハムに加工する作業を見学できました。また、店内には、ハムの他、ソーセージ、ウィンナー、焼豚やジャーキーなど、様々な形や味に加工された高座豚がたくさん並んでいました。
 
 
 

 

●コバヤシファーム
三番目に向かった先は、綾瀬市のコバヤシファームさんです。綾瀬市春日原で、約20年前から農薬を使用しない栽培を始め、有機肥料を主体とした無農薬栽培を行っている農家さんです。平成22年9月にはエコファーマー(持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律に基づいた栽培をする認定農業者)の認定を受け、年間を通じて路地畑、ハウスを利用し多品目少量生産で珍しい野菜の栽培も積極的に行っています。わいわい市藤沢店にも出荷しているそうです。畑を見学させてもらうと、農薬を使用しないので、土の部分に小さな草たちがいることが印象的でした。「野菜作りで大切にしているのは、技能と技術、そして野菜の顔を見ながら育てている。子どもを育てるような感じかな」と笑顔でコバヤシファームの小林さんは話してくれました。
 
 
 
 

 

●わいわい市藤沢店
綾瀬を飛び出し最後に向かったのは、JAさがみの大型直売所わいわい市藤沢店。コバヤシファームさんのような農家の野菜や果物、そして、高座豚手作りハムのような加工食品を扱うファーマーズマーケットです。県内には、このようなJAの大型直売所が13店舗あるそうです。野菜や、生花、たくさんのとれたて食材で彩られた店内を見学したあとは、今回めぐった農家さんが作った食材の試食会が行われました。
 
お米は、海老名産きぬひかり。スープには、コバヤシファームさんのキャベツ、ニンジン、玉ねぎなどと、高座豚手作りハムさんのハム。そして、高座豚手作りハムさんのベーコンと、コバヤシファームさんのジャガイモを使ったジャーマンポテトなど。どれもとても美味しかったです。
 
 
 

 

試食をしながら、最後に参加者と、生産者(コバヤシファームの小林さん、高座豚手作りハムの福井さん)、そしてJAさがみわいわい市藤沢店の佐藤店長により意見交換が行われました。皆さん思い思いに、よりおいしい食について、そしてこの日見学した畑や、生産現場の感想を話し合い、神奈川の食の未来に向けたとても良い意見交換となっていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

私たちが普段スーパーで見る豚肉や牛肉などの畜産物、それらがどのような過程で私たちの食卓に並ぶのか、神奈川食肉センターでの見学はとても貴重なものでした。生を頂いているということ、これはハムなどの加工品、野菜や果物も同じことです。誰かが作って、誰かが運んできてくれる農畜産物。そして、日本というとても安全で衛生、品質に気をつかった食材、その中でも神奈川県という地元のものを手に入れられるということは、とてもとても幸せなことなのかもしれませんね。時代が変わる中、当たり前の新鮮な食材が守れるように、選ぶ力が私たちに必要となってくるでしょう。あなたの側にもきっとある畑を今度ちょっと覗いてみてください。現場で見てから食べる料理はきっといつもより美味しくなる気がします。

関連リンク:
神奈川食肉センター
高座豚手作りハム
コバヤシファーム
JAさがみ わいわい市藤沢店
神奈川県県央地域県政総合センター